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80’sハードロックの定番リフを攻略しよう2016年7月9日 , ライター:森多 健司

ハードロック・リフ

コード+低音ルートの連続で8分音符をつなげていく、80~90年代にかけて特に多いギターリフの形態。メタリックな疾走感に低音部の迫力が同居し、特にエレキギターのカッコ良さが引き立つタイプのリフと言えます。

一見簡単そうに見えるこの手のリフの弾き方ですが、やってみると意外に原曲のようなスピード感が出なかったりします。今回はそんなリフの攻略法を考えてみましょう。

ポイントは右手ミュート

この譜面では6弦ルートと5,4弦のコード部が分割して出てきます。

6弦ルート部分は、完璧に右手のミュートを掛けておくのがまず第一のポイント。「ジャー」という伸びた音ではなく、「ズンズン」と腹に響くような締まった音が出せるとGOODです。

リフ弾き方

5,4弦のコード部は、ミュートは一切掛けずに、右手を少し浮かせて弾きます。このコード部分での鋭い高域と、ミュートを掛けての締まった低域とのコンビネーションが、スピード感と迫力を出すための要となる部分なので、ミュートのOnOffは丁寧に。そして、不要な1~3弦は押弦に使っている人差し指と薬指(あるいは小指)でミュートできると良い感じです。さらに、人差し指を触れさせて、6弦の音までも完全にシャットアウトできると完璧です。

このように、一音一音をしっかりとミュートを掛けるのか掛けないのか、あるいは無駄な音が出ていないか、細かいチェックをしながら丁寧に弾きましょう。ライヴではとんだり跳ねたりして、いい加減に弾いているように見えますが、みんな丁寧に弾いているのです。そうしないと、あの切り刻んだ感じのタイトなスピード感が出るわけもありません。

実際の曲でやってみる

ここからは実際の曲を使って解説しましょう。80年代に一世を風靡した往年のロックナンバーに登場してもらいます。

Armed And Ready / Michael Schenker Group

マイケル・シェンカー・グループ初期の代表曲。この手のリフでは定番の一つです。3連符が鮮やかに映えるソロも人気ですね。

Armed And Ready:Tab譜

P.M.と書いてあるところが右手ミュートの部分。この譜面では6弦の開放を弾く時には常に掛かっています。テンポは速いですが8分音符なので、右手は全部ダウンがいいでしょう。あるいは、低音ルート部をダウン、コードを弾く時だけアップを使っている人もいるようです。

Armed and Ready Michael Schenker (YouTube)

Panama / Van Halen

Van Halenの名盤「1984」に収録された定番曲。

Panama:Tab譜

今までと違い、低音が開放弦でなく、5弦の7fになっています。人差し指を常にセーハしてEコードを押さえながら弾くようなイメージ。コードを弾かない時は、5弦以外の部分から指を浮かせておき、弾く際にだけフルで押さえます。押さえっぱなしではタイトにならないので注意。上の「Armed & Ready」と違い、人差し指が浮いたり付いたりするものの、5弦だけは常に押さえている状態なので、少しコツが要ります。

それに加えて、リズムが問題。聴いた印象とは違い、冒頭が1拍目のウラから始まります。出だしに8分休符があるわけですが、普通に取りにくいので、慣れるまではここにも5弦7fを入れて練習し、慣れてきてからそれを消すというやり方が有効です。

Van Halen on 2015 Billboard Music Awards – Panama

Crazy Train / Ozzy Osbourne

今は亡きランディ・ローズの奏でる初期オズボーンの代表曲。

Crazy Train:Tab譜

ルート部分が16分音符なのが最大の特徴。当然全部ダウンピッキングでは弾けないので、右手はオルタネイトになります(ピッキング記号参照)。コード部分はダウンになるわけですが、気持ち高音弦側に重心を移すように、瞬間的にピッキングするとうまくいきます。2、3弦辺りを狙って、その部分だけを当てるように、コンパクトに振り抜きましょう。

後に登場してくるスラッシュメタルなどは、高速の16分音符で刻んでいることが多いですが、16分音符のルート刻みは、この時代では珍しいもの。同じく「I Don’t Know」なども16分音符ですが、オジーがヘヴィメタルの始祖的位置づけに挙げられるのもこの辺りが関係しているのかもしれません。


こちらの動画はツアーにわずかな間だけブラッド・ギルスが帯同したときのレアなテイク。

まとめ

この手のリフについては、エレキギターの定番パターンとして、現在まで様々な形で引き継がれてきています。やはりディストーションギターの最も映える伴奏で、他の楽器には出せない迫力があります。是非ともマスターしておきたいですね。

ライター:森多 健司

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