満を持して登場!BOSS初のプログラマブル・スイッチャー ES-8を紹介![記事公開日]2015年3月27日
[最終更新日]2017年11月23日

BOSS ES8

NAMM2015で大きな話題となったBOSSのプログラマブル・スイッチング・システムが「ES-8 Effects Switching System」です。BOSS製品初のスイッチャーということで注目を浴びているES-8ですが、一体どのような製品なのでしょうか?ここでは、ES-8の基本スペックと特徴について紹介します。

BOSS ES-8の特徴について

BOSS ES8:正面

まずは本機の特徴をまとめてみました。

・最大800種類のプリセットを保存可能
・最大8 ループまで接続可能
・ボリュームペダル接続用ループ端子を搭載
・音質の劣化を限りなく抑えたアナログ回路
・プリセット毎にバッファのON/OFFを設定可能
・ノイズミュート機能付きのフットスイッチ
・接続順を自由に入れ替えられるルーティング機能
・外部コントロール可能なエフェクトパラメーターを管理
・各ペダルへの機能割り当てをカスタマイズ可能

上記の特徴を見ると、ユーザーの使い勝手を最優先に考えて作られた製品であることがわかります。例えば、8ループの他にボリュームペダル専用の追加ループを用意していますが、これによりボリュームペダルのために1ループを無駄にしなくても良いということになります。単純な発想ではありますが、ボリュームペダルを使用するギタリストにとってはありがたい仕様です。

BOSS ES8:背面端子 背面端子の様子(クリックして拡大)

また、本製品はエフェクターの接続順を自由に入れ替えできるルーティング機能を搭載しています。ワウやディレイなど、接続順によって効き方が変化するエフェクターを楽曲によって使い分けることが可能です。

BOSS ES-8の音質について

ユーザーとして気になるのが音質です。本機はデジタル回路で構成されるプログラマブル・スイッチャーですが、音声信号が通る回路のみアナログとなっています。そのため、エフェクト音に余計な味付けがされることはありません。

また、本機は「トゥルーバイパス仕様ではない」ので、多少なりとも音質の劣化は生じます。それを限りなく抑えるため、プリセット毎にバッファが設定可能となっていると考えられます。とはいえ、ステージ仕様の機材であるため、現場では音質の劣化は殆ど感じられないでしょう。

BOSS ES-8は果たして「買い」なのか?

Free The Toneのプログラマブル・スイッチャー
ARC-3

2015年現在、本格的なプログラマブル・スイッチャーはProvidenceをはじめ、FREE THE TONE や One Controlといった、いわゆるブティック系ブランドの製品が人気です。どれも高額な製品ですが、プロはもちろん、アマチュアでも導入している人は少なくありません。

今回登場したES-8の国内販売価格はまだ決まっていませんが(2015年3月現在)、海外では700$(現行レートで8万円弱)程度で販売されているようです。8万円となると、上記で紹介したブティック系メーカーのスイッチャーと殆ど変わらないため、販売価格に大きな差は無いと考えられます。

ご存じのように、BOSSは業界最大手と言っても過言ではないエフェクターメーカーです。そんなメーカーが満を持して発表したプログラマブル・スイッチャーですから、相当な自信を持っているのは間違いありません

既にプログラマブル・スイッチャーを導入している方にとっては、乗り換える利点は少ないように感じます。ただし、BOSS製品に対する信頼感を加味すると、これから導入する予定の方は間違い無く「買い」です。興味のある方は店頭で試してみると良いでしょう。

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